◆◆シェルティーの発祥◆◆

イギリスの北東約100qの海上にあるシェトランド諸島で生まれ育った土着の牧羊犬、それがシェルティーの起源であると言われています。

北緯60度。東はノルウェーで丁度首都のオスロと同じくらいの緯度です。北極圏に近いところですね。日本で言うと北海道の遙か北カムチャッカ半島辺りの位置になります。
こんな北で、風が強く冬雪はあまり積もらない(吹き飛ばされちゃう?)そうで、厳しい自然環境に囲まれたところのようです。

このシェトランド諸島にいた牧羊犬が、牧羊犬としての性能が優れていたため、イギリス本土の人たちが自分たちの牧羊犬コリーに、このシェトランド諸島の牧羊犬の血を盛んに取り入れ改良を進めたため、コリーの姿に似たシェルティーの基礎が出来てきたというのが通説になっています。では、シェトランド島土着の牧羊犬がどんな犬だったのか?というと、一節にはエスキモーのヤッキーという犬に似て居るとも言われますが定かではありません。

イギリスで生まれたシェルティーは、その後アメリカに渡り大きく発展します。(と言っていいと思います。)そして、私たちが目にしているシェルティの殆どはアメリカンシェルティーのはずです。

右はアメリカのシェルティー、初期の名犬で現在のシェルティーの基礎を築いたと言われた「モウグリ」です。アメリカ生まれで最初にシェルティーのチャンピオンになった犬です。現在のシェルティーに似てきていますね。

現在のシェルティーの殆どが血統を遡るとこの犬に行き着くまで言われます。少なくともこの犬の子孫に一昔前のシェルティーの2大潮流、Halstar's Peter Pumpkin とBanchory High Born がいる事は事実です。

多分皆さんのおうちのシェルティーも遙か祖先でこの子に繋がって行くと思いますよ。

 
  ◆◆ シェルティーの発展◆◆

昔ビクトリア女王がコリーを見て「なんてすばらしい犬!」と言ったそうですが、皆さんならさしずめシェルティーを見てこの言葉を言うのでしょうね。

シェルティーは公認犬種として認められからまだ1世紀が過ぎていません。イギリスのケネル・クラブ(KC)でシェルティーが公認犬種になったのは1914年ですので今年(2004年)で90年です。歴史の浅い犬種ですがこの間の発展は目を見張るものがあります。そしてシェルティーは発祥の地イギリスではなくアメリカで発展した犬種です。

1914年は第1次世界大戦の勃発した年です。ヨーロッパは戦火で包まれ、生まれたばかりの新しい犬種にとっては厳しい環境であったのしょうね。戦場から遠く離れたアメリカではその間着々と改良が進んで行きました。シェルティーの輸入国だったアメリカは、第2次世界大戦が終わる頃にはむしろ輸出国に変わっていました。

皆さんがお持ちのシェルティーの血統証を見てAMCH(アメリカチャンピオン)というのは多く見られますが、EngCHというのはまず見つけられないと思います。日本のシェルティーはアメリカンシェルティーの流れを汲んでいます。

そしてシェルティーを現在の姿に大きく変えたのが1960年代に生まれたHalstar's Peter Pumpkin(左) とBanchory High Born(右) の2頭です。

Halstor's Peter Pumpkin は 160のチャンピオンを作出し、Sires List =直子のチャンピオン数ではダントツのトップです。 Banchory High Bornは82 頭のチャンピオンを作出、2位に君臨しています 。この2頭に、High Bornの子供で本人はチャンピオンではないけど、46頭のチャンピオンを輩出した Banchory Refrection 等が近代シェルティーの基礎を作った犬です。(皆さんの家のシェルティーの血統を10代以上遡るとこの3頭が何度も顔を出してくるはずです。)
我が家のルビーさん達の血統書を出来るだけ遡ったものです。この3頭の影響が大きいことが判るのではないかと思います。< >